21年間の男運の悪さを
吹き飛ばしてください。
そしていい人に
めぐり会えますように。
恭子
[京都市 安井金毘羅宮]
再度の試料散逸、一言もない。整理下手、ずぼらな性格のなせる業である。
さて。
笑ってはいけない。
笑ってはいけないのであるが、つい笑いたくなるような妙な明るさがあるのである。
しかし、21年間というのは、いったいいつから数えてのことなのだろうか。
筆者は、うっかり21歳になったばかりの若い女性を想像したのであるが、この絵馬に年齢は書いてないのである。
もし、21歳の女性が21年間の男運の悪さを嘆いてるのだとすると、この恭子さん、赤ん坊時分からの男運を問題にしてる訳で、かなりの早熟といわねばならない。
そうではなく、恭子さんがたとえば40の熟女だとしたら、男に関しては19歳以降の人生を問題にしていることになる。
すると、その線引きの根拠は何なのだろう。
19で初めて男と付き合ったが、これが随分とツマラナイ男で、以後スカばかりだったとでもいうことか。
まあ、あり得る話ではあるが。
だいたい、男運が悪いというのも、ツマラナイ奴にばかりひっかかっているというのか、それとも素敵な人にフラレルてばかりというのか、どちらなのだろう。
くだらない詮索を続けてもキリがない訳だが、この男女関係のお願いというやつ、うまく行ってるふたりが今後もうまく行くように、などという願文は見ていてあまり面白くない。
もとい、考察意欲が湧かないのである。
どちらかというと、この恭子さんのような、恵まれない、それでも諦めない人の願いに、ガクモン的欲求を刺激されるのである。
そういえば、こういうのもあった。
今年こそいつものパターンから脱け、
よい男性にめぐり会えますように。
朱美 一八才
[京都市 地主神社]
いつものパターン……。
これは、朱美さん側にも問題なしとしないような気がするのだが、いかがであろうか。