「独善」の注意ではない。読んでいただく前の注意書きである。誤解を招かないためにも、なるべく読んでいただくほうが良い。
ここに取り上げた奉納絵馬の願文は、すべて本文中に記載の神社などに、実際に奉納されていたものである。
それらの願文を提示して、筆者の考察を加える形を1回の「講義」とし、その回数を重ねていく体裁でこのサイトは構成してある。
原則として、1講義1ページ完結である。
筆者の手元には、全体の7割程度は試料写真(絵馬の現物を撮影した写真)がある。
すべて揃っていないのは、試料採集の際の都合や、その後の管理不行き届き(杜撰管理)による散逸が理由である。
試料写真がある場合でも、何せこのご時世である。学術的考察と言えどもプライバシー保護には十二分に配慮せねばならない。
そこで、写真の現物はアイコン程度に縮小して、まさにアイコン的に添えておくことにとどめた。下のように、氏名などにはさらにボカシなどもかけてある。
試料写真のないものについては、その旨、断ってある。
で、アイコン程度に縮小した試料写真であるが、それでは願文が読めないから、筆者が適宜、読めるように文字入力し直したものを各講の冒頭に提示してある。
しかし、これもプライバシー保護の観点から、文中の人名や団体名、場合によっては地名なども架空のものに変えてある。
奉納された絵馬の願文には、文字そのものや字詰めや行替えなども、判読困難なほど乱れているものが少なくない。それらについては、原文の意を損なわない程度に、読みやすく変えた。
もちろん考察趣旨に照らして、あえて原文通りのほうが良いものは乱れたままにしている。
また、筆者が提示する願文の [ ] 内には奉納されていた神社とその所在地、絵馬に最初から印刷されている項目を記載してある。