さっきのおみくじがウソで、
ずっと仲良くできますように。
このまま順調に最終的には
結婚できますように。
〝できちゃった結婚〟は
ないようにお願いします。
秀明・芳江
[京都市 地主神社]
写真未撮影だが、ともかく試料写真なしが早くも三度目になってしまった。何をか言わんや。
そそくさと本題に入る。
「さっきのおみくじ」には、何か二人の仲に水を注すようなことが書いてあったのだろう。
しかし、その御みくじ、この絵馬を奉納したのと同じ神社で引いたのであろうか。
とすると、このご両人、ここの神様に、いうところの"マッチポンプ"をやられた訳である。
マッチポンプというのは、今の若い人たちはご存知なかろうが、自分がマッチで火をつけておき、火事になったところへ消防ポンプを担いで駆けつけ、消火活動に当るような人のことをいうのである。
昔、そういうあこぎな真似をして、自分の得点にしたりカネにしたりした三文政治家がいたものである。ま、それはともかく、ここの神様から、
「あ~、お前たちの仲は…、あ、こりゃ先行きちょっと暗いぞ」
とか何とか御みくじで言われ、
「そんなこといわずに、そこんとこ何とかひとつ、よろしくお願いしますよ」
と、また絵馬の奉納で散財させられているんであるから、敵の、いや神様側の思うツボだ。
御みくじにウソがあると思うなら、最初から引かなければいいのである。
まあ、若い恋人同士がいちゃついてやることであって、まともに相手をするこちらがバカなんであるが。
しかし、黙って見過ごせないのが、「〝できちゃった結婚〟はないようにお願いします」という部分である。
そんなことは、当事者である自分たちが気を付ければいいことで、そこまで神様に世話を焼かせるなというのである。
ヤルことはしっかりヤッテルくせに、回避する方法を知らないとは言わせない。
ふざけてちゃいけませんねェ、お兄さんたち!と、義憤にかられてしまう訳である。
神様も、こういう輩からは、もっと搾り取ってやればいいのだ。
マッチどころか、ガスバーナーか何かで派手にやってやりなさい。
あ、余計にアツクなるだけか。馬鹿々々しい考察になってしまった。
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