世界の発展に尽くし
納税日本一の
税理士事務所にする
林 敦子
[大阪市 豊国神社]
どうやら願主は税理士事務所にご勤務か、あるいは自ら税理士事務所を経営なさっているようである。
世界の発展に尽くすというのは、その税理士業務を通してという意味であろう。
たいした職業意識であって、ぜひそれを実現していただきたいと、傍観者ながら願う次第である。
しかし、納税日本一、というのは何であろうか。
勤務する、あるいは経営する税理士事務所それ自体の、ひとつの企業としての納税額のことでは、恐らくないだろう。
では、言うところの顧問先企業の納税額の総額で、日本一をめざすというのであろうか。
それなら、これは一種の売上げ目標のようなものだろう。
税理士事務所として日本一の売上げをめざす…、なかなか気宇壮大であって、顧問先の数も相当なものになるのであろう。
いや、納税日本一というのは、そういう単純な納税額の話ではなく、もっと他に、業界ならではの意味があるのだろうか。
税理士事務所あるいは納税に関する評価基準、業界人なら理解している比較尺度のようなものがあるのか。脱税事案を起こさないとか、合法的節税達成額の大きさとか。
どうも門外漢にして金銭に縁がない筆者としては、よく判らない。
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