今、すごく気になる男性がいて、
この気持ちが本当に恋なのかまだ
はっきりと分からないですが、もし本物
の恋なら、彼と付き合えますように。
両思いになって幸せをつかみたいです。
仕事の活力にしたいです。
住田 聡子
[大阪市 高津神社]
言うところの、「恋に恋する」乙女心を正直に吐露した、好感の持てる願掛けであるなあと、まあ最初は思ったわけである。
理由は分からないけれど、何だか妙に気になる男性がいる。
今までこういう気持ちになったことはないのだけれど、ちょっとトキメクし、彼の視線も気になるし。
「これって、恋?」
私はこんなふうに感じているけれど、彼のほうはどう思っているのだろう?
…と、思っていたが、甘かった。
最後の一行が、どうにもいただけない。
「仕事の活力にしたい」って、何なんだそれは?そんな打算的なものが聡子クンの考える恋なのか?
それとも、聡子クンはよほどの仕事人間なのか…。
聡子クン会社の社長あたりが聞いたら、さぞ喜ぶだろうが、その「すごく気になる男性」からは多分、無視される可能性が高いと言わざるを得ないのである。
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