[願事]
二度も三度も
泣かないように
してください。
末永くよろしく
お願いします。
伊予郡松前町○○○
山澤信次
[松山市 伊佐爾波神社]
普通、「二度と嫌だ」と言えば、一度だけ何かで酷いめにあったということである。
「ゼロ泊3日の旅行なんて、もう二度とゴメンだ」とか、「御社とは、二度と取引しません」とかいう場合だ。
ところが、「二度も三度も」となると、少し趣が異なってくる。
この山澤クンの場合で言えば、泣いたのは一度だけではないのである。
ならば、二度か。
いや、そうではない。お気の毒ではあるが、三度泣いたと解釈するのが妥当である。
もっと言えば、四度である可能性も、なくはない。
何度も泣くような目に遭いたくない、神様、もう勘弁してくださいよ、というのがこの時の山澤クンの心境なのである。
深くご同情する。
何で泣くようなめに遭ったのか、男を「二度も三度も」泣かせてしまう事態とはどのようなものであったのかという詮索は、あまりにムゴイ感じがするので、やめておくことにしよう。